リチャード・ゴーマンⅡ
2010年8月18日 10:10
リチャード・ゴーマンⅡ
1998年から99年にかけて伊丹市立美術館と三鷹市美術ギャラリーは日本の美術館としてはじめてリチャード・ゴーマンの作品を27点紹介致しました。アースカラーで塗り込められたそれらの抽象作品はある種の威厳とともに静謐な風景の可能性を提示するかのようでした。色面の不均一や形態と形態との律しきれぬ境界が偶然の出会いのようにして遠い記憶を呼び起こすのです。
それから12年が経ちゴーマンの絵画は転回しました。色面は均一にならされ、形態間の境界は自律し、大地と空が色のすべてではないことへの気づきがなにより偶然や記憶を払拭しました。12年前の作品が「問い」だとすれば、今回の作品は「答え」と言ってもよいでしょう。世界への如何ともし難い、問わずにいられぬ問いの繰り返しが「問う」ことの意義を「答える」ことの意義に転回したのです。
そこには、おそらくゴーマン自身の「生 life」の充足である。答えることの苦難は問うことの苦難をはるかに上回ります。苦難に向かう背後の充足には、画家ゴーマンという以上に、人間リチャード・ゴーマンの転回があります。
今回展示される日本初公開の65点は、リチャード・ゴーマンという画家による世界解釈の試みです。世界とは何か?と問うのではなく、世界とはこのように理解できるという、言語を超えたところの解釈です。さて、みなさんはリチャードの提示する世界のありようをどのように受けとめられるでしょうか。どうぞゆっくりお過ごしください。
■会 期 2010年9月11日~10月24日
■会 場 三鷹市美術ギャラリー
■休 館 月曜日(9月20日、10月11日は開館)、9月21日(火)、10月12日(火)
■時 間 午前10時~午後8時
■料 金 一般600円/65歳以上・大高生300円/中学生以下は無料
■主 催 (財)三鷹市芸術文化振興財団・三鷹市美術ギャラリー
■後 援 アイルランド大使館
■協 賛 アイルランド文化庁
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更新日:2010年8月18日 10:03
















